2026/07/19 15:17

包丁の切れ味が落ちてきたと感じたら

料理をしていて「なんだか包丁が切れにくくなったな」と感じたことはありませんか?

トマトの皮がつぶれてしまう、鶏肉がうまく切れない、玉ねぎを切ると目が痛い……。こういったサインは、包丁が研ぎ時を迎えているサインです。

でも、「包丁研ぎ」と聞くと、なんとなく難しそう、道具を揃えるのが大変そう、というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、包丁研ぎを始めてみたい初心者の方に向けて、まず知っておきたい基礎知識と、自分に合った道具の選び方を丁寧に解説します。



まず知っておきたい:包丁研ぎには2つの方法がある

包丁を研ぐ方法は、大きく分けて2つあります。

シャープナー(包丁研ぎ器)砥石
手軽さ◎ 置いてサッと引くだけ△ セッティングが必要
速さ◎ 1〜2分△ 5〜10分
切れ味の回復度△ 一時的な応急処置◎ しっかり刃を再生
刃の持続性△ 刃を削りすぎることも◎ 長持ちする
初心者の習得難易度◎ 簡単△ 少し練習が必要

どちらが「正解」というわけではなく、自分が何を重視するかで選び方が変わります。



手軽さ・速さ重視なら「シャープナー(包丁研ぎ器)」

「とにかく簡単に、今すぐ切れ味を戻したい」という方には、シャープナーが向いています。

シャープナーは溝に包丁を差し込み、数回引くだけで刃を整えられる道具です。

シャープナーのメリット

  • 使い方が簡単で、すぐに始められる
  • キッチンに置いておいても場所を取らない
  • 価格帯が幅広く、数百円から購入できる

シャープナーのデメリット

  • あくまで「応急処置」であり、刃を根本から再生する力はない
  • 繰り返し使うと刃が荒れて、かえって切れにくくなることがある
  • 包丁の種類によっては使えないものもある(片刃の和包丁など)
  • 刃先がボロボロになっていく。

シャープナーはあくまで「補助ツール」。料理の頻度が低く、本格的な切れ味にこだわらない方や、まずは何か試してみたいという方に向いています。



切れ味・長持ちを重視するなら「砥石」

「本物の切れ味を体験したい」「包丁を長持ちさせたい」という方には、砥石がおすすめです。

砥石で研いだ包丁の切れ味は、シャープナーとは比べものになりません。トマトがスーッと切れる感覚、食材の断面が美しく仕上がる感覚は、一度体験すると病みつきになります。

砥石の番手(粗さ)の基本

砥石には「番手」と呼ばれる粗さの目安があります。

番手用途
~400番(荒砥)刃が欠けたとき、大きく形を整えるとき
1000番(中砥)日常的な研ぎ直し ← 初心者はまずここから
3000番以上(仕上砥)刃を磨き上げ、より鋭い切れ味を出したいとき

初心者には中砥石(#1000)1本あれば十分です。
日常使いの包丁研ぎはこれだけで対応できます。
慣れてきたら仕上砥を追加することで、より鋭い切れ味が楽しめます。



砥石を始めるのに必要な道具

砥石で包丁を研ぐには、砥石本体に加えていくつかの道具があると安心です。

① 砥石(中砥石 #1000)

まずは中砥石1本を選びましょう。素材は人造砥石で十分。水に浸してから使うタイプが一般的です。

② 研ぎ台(砥石台)

砥石が滑らないように固定するための台です。研いでいる最中に砥石がずれると危険ですし、安定しないと上手く研げません。安全に研ぐために、研ぎ台はほぼ必須と考えてください。

研ぎ台は砥石の滑り止めになるだけでなく、水を溜める受け皿として使えるものも多く、水が作業台に広がるのを防いでくれます。

③ 水を溜める容器(砥石用)

砥石は水に浸けてから使います(水砥石の場合)。
砥石全体が浸かる深さの容器があると便利です。研いでいる最中も水を少しかけながら使うので、容器があると作業がスムーズになります。

④【あるとベター】角度ガイド

包丁を研ぐときの角度は、一般的に15〜20度が目安とされています。
この角度が保てているかどうかが、切れ味を左右する大きなポイントです。

慣れると感覚で分かるようになりますが、初心者のうちは角度ガイド(研ぎガイド)を使うことで、一定の角度をキープしやすくなります。
「なんとなく研いでいるけど、うまくいかない」という方は、角度を確認できる道具を取り入れてみましょう。


初心者が陥りやすい失敗と対策

❌ 失敗1:角度がバラバラで切れ味が安定しない

対策:角度ガイドを使う、または同じ感覚を保つ練習をする

❌ 失敗2:砥石が動いてうまく研げない

対策:研ぎ台で砥石をしっかり固定する

❌ 失敗3:どのくらい研げばいいか分からない

対策:刃先に「カエリ(バリ)」が出るまでが目安。触って確認しよう

❌ 失敗4:乾いた砥石で研いでしまう

対策:必ず水に浸けてから使う(水が少ないと研ぎづらい+研磨剤が機能しない)



10Goodが、包丁研ぎ初心者におすすめな理由

包丁研ぎを始めるにあたって「何を揃えたらいいか分からない」という方に向けて、10Good(トーグッド)では、砥石デビューに必要なものをセットで提供しています。

10Goodは、1940年創業のキング砥石株式会社が立ち上げたブランドです。
長年にわたり業務用・家庭用の砥石を作り続けてきたメーカーが、「砥ぐと、良いこと。」を実感していただきたいという想いで生まれました。

10Goodの砥ぎ場の特徴

  • 中砥石(#1000):初心者に最適な中砥石。研ぎやすさと耐久性を両立。
  • 砥ぎ台(研ぎ台):砥石をしっかり固定する台。
  • 砥ぎ箱(研ぎ箱):砥石を水に浸すことができる、水受けになる桶。収納箱にもなる。
  • 角度ガイド:包丁を砥石に当てる20°の角度が分かる説明書。
  • ストロークテンプレート:包丁を動かすときの角度目安になる線を引くことができる。

「何を買えばいいか分からない」「失敗したくない」という初心者の不安を、セットでそのまま解決します。

 




まとめ:まずは砥石1本から始めてみよう

包丁研ぎは、一度始めてしまえばそれほど難しくありません。最初の一歩を踏み出すまでが、一番の関門です。

  • 手軽さ優先 → シャープナー
  • 切れ味・長持ち優先 → 砥石(#1000の中砥石からスタート)

砥石で研いだ包丁で料理をする体験は、毎日の台所仕事を少し豊かにしてくれます。「砥ぐ」という行為が持つ静かな達成感を、ぜひ一度体験してみてください。